視点変更を焦点ベースで簡単に考える
いろいろな視点で物事を見ることの重要性は、色んな所で言われることでしょう。ただし物事の見方について、物事を俯瞰で見るだとか、多角的な視野を持って考えるだとか、分かりづらい表現で説明されることが多い印象があります。今回は何に注目するのか、というシンプルな視点変更を例にして、簡単に考えてみたいと思います。
なぜ物事を多角的に見る必要があるのか
色々な視点で物事を見るとはいいますが、なぜそれが必要なのでしょうか。簡単に言えば自分の目線だけだと、自分に都合の良いようにしか考えられないからです。大抵のことには自分以外の人も関わっているはずです。上司、同僚、部下といった会社や組織の中の関係もあれば、取引先だとか顧客、下請けのような所属する組織を通じた関係もあるでしょう。家族や親戚、近所の人のような人も関わっているかもしれません。自分のことしか見えていないと、他に関わっている人にとって不都合がある可能性があります。そういう不都合を減らし、全体として良くなるように物事を持っていけば、より良い結果が得られるでしょう。
多角的に見るためには焦点を変える
多角的に物事を見るといっても、どんな人が関わっているのか、関わっている人がどんなことを考えるのかということまで理解できていなければ、意味はありません。大事なのは視点変更することで、見えるものが変わるという事実を理解することです。そのためには実際に物事に対して焦点を変えて見てみましょう。
焦点を変えれば感じ方も変わる。
例えば、目で考えてみましょう。近くに焦点を向ければ近くのものははっきり見えます。一方焦点が合ってない遠くのことはぼんやりとしかわかりません。耳の場合でいえばカクテルパーティ効果という機能があります。パーティ会場のようなうるさい環境でも、耳の焦点が合っている話はしっかり聞こえるという現象をいいます。耳も焦点が合っていれば話は聞き取れますし、逆に意識してなければ同じ音量でも頭の中に入ってこなかったりするのです。
注目するポイントを変えて見る
大事なのは何に注目するのかということです。文章を見るにしても、文法的なところを気にする、理論的な部分に着目する、全体のデザインについて考えるなど、注目の仕方は案外色々あるものです。何に注目するのかを変えれば見えるものが変わります。見る焦点を変える習慣がつけば、自然と多角的に物事を見れるようになるでしょう。
まとめ
物事を関わる人すべてが良いと思えるように進めるには、それぞれの目線で考える必要があります。しかし意識して視点変更をしていなければ、中々多角的な見方というのは身につかないものです。物事を多角的に見れるようにするには、まずは目の前のことの見方を変えてみましょう。焦点をずらすだけで、見えてくるものは変わってきます。意識的に焦点をずらすようにすれば、色々な視点で物事を見ることが自然と身につくはずです。