相手を尊重する
世の中には様々な常識があります。
自分の属する分野によっては当然のことであり、他分野でも通用することであると思っていても、判断基準が違う世界では非常識になってしまうこともあります。
人と意見がぶつかったときは、自分と相手が違うことを理解し自分の考えを押し付けるのではなく、相互に納得できる落とし所を見つけるようにしましょう。
貴方はどのような世界に属しているのでしょうか。
世の中には様々な世界があります。
学校と会社、地域や趣味など様々なつながりがあり、それぞれにルールや常識があります。
学校であれば小学校と高校では求められることは違いますし、理系と文系、体育系や芸術系で考え方は変わってきます。
社会であっても経済、政治、製造、医療、運輸、娯楽など様々な仕事があり、対象とする人が違えば動き方も変わってきます。
〇〇の常識、世間の非常識のような言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、属する世界が変われば常識も違うのです。
なぜ自分と相手の常識が違うのかといえば、生きてきた道筋が違うからです。
道筋が違うということは、価値観の土台となる触れてきた世界が違うということです。
世界が違えば重視される要素は異なりますから、どんなに価値観が近くてもずれている部分はあります。
例えば学生であれば努力という過程は評価されるポイントですが、社会では結果が全てです。
やったけど出来ませんでしたでは評価されません。
前提や価値観が違えば正解は変わってきます。
意見が違えたときに自分が正しい、だから相手は間違っていると考えるのは早計です。
相手は自分と違う前提と目的で考えているのですから、相手の価値観でいけば相手が正しいのかもしれません。
違う世界を生きている相手に納得させたいのであれば、価値観のすり合わせが必要です。
どうあっても価値観を共有出来ない相手であるのであれば、その人を説得することを諦めることも視野にいれた方が良いでしょう。
わかりあえない相手に拘ったところで、相手を自分の思い通りの人間になってくれることはまずありません。
自分にとって不快な相手と接する無駄な時間は極力減らして、自分のために有意義に使いましょう。
自分と他人は違います。たとえ家族であっても違う生き方をして違う前提、価値観を持っています。
相手を自分の価値観で染めて納得させようとするのではなく、お互いに共有できる価値観を見出し、納得できる落とし所に持っていくようにすることが大事です。