[書籍] 見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル
今日は本の紹介をします。
「見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル」
池田義博 サンマーク出版
名は体を表す通り、記憶力を高めるためのトレーニングが書かれています。
この本を読むことで記憶の仕組みが理解出来、新しい物事を覚える上での糧となりますし、記憶力が高まった実感が得られると思います。
何でこの本を読めば記憶力が良くなるのかというところをざっくりとまとめます。
物事に興味があれば、脳にインパクトが与えられ強く記憶に残ります。覚えづらいというのは興味がわかないため脳にインパクトがなく記憶に残りづらいわけです。
脳の記憶スイッチをオンにするためにはひらめきが大事です。ひらめきの感覚が脳にインパクトを与え、情報を強く記憶に残します。
このひらめきを生むものとして以下の5つセンサーがあります。
探知センサー: 隠れているものを見つけ出す
分類センサー: 共通点を見つけ出して情報をまとめてしまう
照合センサー: 持っている知識を活用して効率的に覚える
イメージセンサー: 文字ではなくイメージで捉える
関連センサー: 記憶したもの同士を結びつけて連鎖的に呼び出す
この本ではこれらのセンサーを活性化させるため隠れている言葉を探す、イメージを結びつける連想ゲームといった例題があり、それを解くことで記憶力を高める事ができるのです。
本文中にはそれぞれのセンサーの効果やどうなれば活かすことが出来るのかという説明もあり、納得感を持って取り組むことが出来ます。
個人的には照合センサーのところに書かれていた心理学でいう「スキーマ」を活かすという考えがしっくり来ました。わかりやすくいうとあるゲームの操作方法を知っていれば、他のゲームの操作方法を確認しなくても出来るという感じかなと思います。
実際に一通りを繰り返しやっていますが、自分の中で機能しているセンサー、中々機能しないセンサーがあることがわかりました。また、ぱっとできるものから慣れても手間取るようなトレーニングもあります。集中して一通り一気にやるのも良いですが、負荷なく少しずつ積み重ねていった方が良いかもしれません。
人間が生きていく上で、何が大事かといえばやはり頭の回転ですし、頭の回転は脳の引き出し量、つまりは記憶力に依存するものだと思います。
脳を活性化させるためにも、日々鍛えることをお勧めします。
見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル