心のコントロールができないときに考えること
自分の心をコントロールできないことはありませんか。やればできる、今は調子が悪いだけとごまかしていませんか。心をコントロールできないのは自分の意志が弱いからではなく、脳の機能が弱まってしまっている可能性があります。脳の機能が弱まり、自分でコントロールできないのに、意志が弱いからだと考えるのは状態を悪化させてしまうかもしれません。自分であれ他人であれ、心をコントロールできていないのは、本人の問題を超えてたところに原因があるかもしれません。コントロールできない状態を悪化させないように、正しく症状を理解し、振る舞うようにしなければいけません。
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心をコントロールできないのは脳の機能が弱まっているから
心をコントロールできないというのはどういう状態でしょうか。
ゲームをやめられない、必要ないと分かっていてもスマホをいじってしまう、つい体に良くないと分かっていてもつい間食をしてしまう、など思いつく状態は色々あります。
これらの状態って何かに似ていませんか。これらの対象がアルコールや薬物になると完全に依存症です。依存症は意志が弱い、本人の問題だというイメージもあるとは思います。しかし、依存症は脳の機能が弱まっている病気です。
厚生労働省ホームページにわかりやすい説明があるので、一読しておくと良いでしょう。
https://www.mhlw.go.jp/izonshou/tokusetsu.html
依存症について知り心をコントロールするために必要なことを理解する
依存症について知ることで得られることは多いです。自分の心をちゃんとコントロールできないときに、自分の脳がどうなっているのか、なぜコントロールできないのかということを知ることから始めましょう。依存症までいっていなくても、自分の状態を認識できれば向き合い方は変わってきます。
脳の機能が弱まっているというと意志の力でなんとかなりそうですが、これは脳が最適化されているとも取れます。ネットで検索をするときに、関連キーワードが合わせて表示されたり、PCやスマホで文字を入力しているとよく使う文字を予測変換する機能とかありますが、それに近い状態だと思います。自分に必要ないことが、やるべきことと強く結びついてついそちらに流れてしまう状態になっているのです。これを解消するのは簡単ではありません。脳には予測変換のリセット機能はないのです。心をコントロールするためには根気強く次の変換候補を選び続けなければいけません。
身の回りの人がちゃんとしていないときの接し方
また周りはどう接すれば良いのかという知識も得ることができます。周りの自堕落な人にイラッとすることもあるでしょうし、性差で理解できない症状を認められず優しくできないこともあるでしょう。そういうときにどう接するべきなのかというのは、あまり変わらないと思います。例えば子供のとき、親に宿題をやれと言われて、後でやろうと思っていたのにやる気なくした、なんて経験はありませんか。これも他責による逃避の一種だと思います。心の制御ができていない人に対してどのように振る舞うべきかを正しく知ることで、悪循環を防ぐことができます。
まとめ
自分の心をコントロールできないのは、意志が弱いからという訳ではなく、脳が変化してしまっている可能性があります。そういうときにどう対処すべきか正しく認識することが大事です。心をコントロールできないという状態は依存症の症状に通じるものがあります。依存症について知ることは、心をコントロールできない問題を解決するのに役立ちます。依存症についての知識を得て、心をコントロールするためにはどうすればよいのか、またちゃんとしていないように見える人とどう接するべきなのかを学びましょう。正しい知識を得ることで、身の回りの悪循環を防ぐことができるでしょう。