心の制御よりも余裕のある計画を

どんなに自分のことを制御しようとしても、その時の気分や感情が強ければ制御しきれないこともあるでしょう。意志の力で生存欲や食欲、性欲のような根底にある欲求までも制御するのは難しいです。心に余裕があるときであればどうにかなるでしょうが、余裕がないときは根底にある欲求に振り回されてしまうかもしれません。計画がうまくいくように、心をなんとか制御しようとするよりも、制御できない状態が終わった後どう挽回するかという観点で考えたほうが良いでしょう。

心の制御は難しい

心は自分自身で制御するものです。心に余裕があるときであれば、冷静に何をするべきか、何をしたいか、何が必要かといった、自分にとって重要なものを選び取ることも容易でしょう。しかし、常に心を制御して冷静に考えることができるかというと、そういうわけにもいきません。本能による欲求に勝てずに、思うまま行動して後悔するというようなこともあるのではないでしょうか。冷静なときに考えた計画も、欲求に振り回されて狂ってしまうでしょう。心の制御は容易ではないのです。

なぜ本能に振り回されるのか

なぜ本能による欲求に勝てないかと言えば、自分のやりたいことをやるという欲求は本能に根ざした欲求よりは弱いものだという事実があるからです。生きたいという生存欲は、生き物である以上は一番強い欲求ですし、食欲や性欲は命をつなげるために必要な欲求ですから、自分のやりたいことのような社会的な欲求で上回るのは簡単ではありません。

計画が崩れたときの対処

心を制御できなくて、やろうとしていることができないときは、どうすべきでしょうか。心を制御できなくて計画通りに行かないのであれば、制御できない時間を最初から計算して動けばよいのです。人間そうそう思い通り動くことなどできません。思い通り動ける前提での計画は崩れるものなのです。思い通りいかなくても計画を守れるようにするには、最初から心を制御できない時間を考慮しておくようにしましょう。計画に時間的な余裕があれば、全体を通して帳尻を合わせることができます。もし遅れてしまったとしても、後ろの余裕時間で十分挽回することができるでしょう。

まとめ

自分の心を制御するのは難しいことです。本能に根ざした欲求に振り回され、思い通りに過ごせないこともあるでしょう。心を制御できる前提で立てた計画は、欲求に振り回された時に対応できなくなります。無理に心を制御しようとせず、上手く行かない前提で、時間にゆとりを持つようにすれば、挽回することができ、全体として思い通りに動くことができるでしょう。