なぜ後悔するのか
なぜ後悔するのかといえば、過去の出来事が頭の中に残り続けているからです。
あのときああすればよかった、あのときあれをしなければよかった、というような過去の出来事が頭の中に残り、ふとした拍子で蘇るのです。
なぜ後悔が良くないのか
後悔は良くないと考える理由は2つあります。
1つは当然ですが過去の出来事は変えられないということです。
いくら過去について考えたところで、起こったことは変わりません。
過去の自分を変えることは出来ないので、後悔から解放されるには今の自分を変えるしかありません。
もう1つは後悔することで得られるものは負の感情でしかないということです。
違う行動をした自分がいい結果を出すということに拘り続けたところで、後悔している過去の出来事は変えることは出来ません。
そこに拘り続ける限り、違う行動をした自分と比較してマイナスの感情を抱く結果しか得られないのです。
後悔から得られるものはないか
後悔そのものから得られるものは負の感情しかありません。
しかし、後悔の元となった経験は自分の糧とすることが出来ます。
なぜ後悔することになったのか、その時どうして後悔につながる判断をしてしまったのか、掘り下げて、後悔の元を自分の中ではっきりさせましょう。
そして、後悔を繰り返さないように、同じような事態に直面したときにどうするかという判断基準を、経験を元に決めてしまいましょう。
そうすればこの先に同じようなことがあったときに、自分がどう動けば良いのかがわかり、同じ後悔を繰り返すことはないでしょう。
事実と感情の切り分け
重要なのは感情と事実を切り分けることです。
過去の感情は今の自分にはどうすることも出来ません。それが幸せな感情であれば思い出して力にすることが出来ても、後悔のような負の感情は気持ちを落ち込ませるだけです。
一方で過去の事実は今の自分の判断材料にすることが出来ます。
成功したのであれば同じようにすれば良い、失敗したのであれば違うようにしよう、というような基準にすることで未来への指標になります。
人生は自分の思い通りには進みません。その時々の判断には成功も失敗もあるでしょう。
判断の結果失敗したことを後悔しても、得られるものは負の感情しかありませんが、判断したという事実は財産です。
その時の判断と結果だけを残すようにして、自分が同じような場面でどうすればいいのかという指標にしていくことが重要なのではないでしょうか。