メンタルモデルを意識したライティング
文章を書くときに意識すること
文章を書くときには、読み手のメンタルモデルを意識するようにしましょう。
メンタルモデルというのは、入ってくる情報に対する読み手なりの理解のことです。
人が文章を読むときには、まず内容についてのメンタルモデルを作ります。
そのメンタルモデル次第で文章の読みやすさは変わってくるのです。
メンタルモデルの効果
メンタルモデルを意識した文章は、読みやすくなります。
メンタルモデルが作られることで、先の展開に関連しそうな情報が活性化します。
先の展開で、活性化している関連情報が出てくれば、読み手はすぐに理解できます。
つまりメンタルモデルを意識した文章というのは理解しやすい、読みやすいものとなるのです。
読みやすい文章とは
読みやすい文章というのは、先の展開が予想しやすくなっています。
結論が最初に書かれていれば、説明はその結論と繋がった内容だとわかります。
最初に結論がわかることで、自分の持っている結論に関係する情報が活性化するので、その後に書かれた情報は一から取り込むのではなく、関係する情報との照合になるのです。
情報を一から取り込もうとすると、自分の中での処理に時間がかかってしまいます。
これが関係する情報との照合だけであれば、処理に時間はかかりませんし、元々知ってる情報を強化する形になるので、理解も進みやすくなります。
同じ様に段落の文頭で原因や理由について断言していれば、原因や理由について深堀りするのだと予想がつきます。
次に来る文章が予想ができるということは、読み手が想定通りにメンタルモデルを作っているということです。
メンタルモデルを意識した書き方とは、読み手が先の展開を想像しやすく、また実際の展開もそれに沿った内容となるようにすることなのです。
読みにくい文章
逆に読みにくい文章は、予想してもその通りに進まない構造になっています。
読み手がメンタルモデルを作り先の展開を理解しやすいよう予想しても、予想が外れていればどうなるでしょうか。
せっかく活性化した情報は無駄になり、またメンタルモデルの作り直しになります。
情報は改めて一から取り込む形になるので、自分の中で処理するのに時間もかかります。
読みにくい文章というのは、都度予想を修正しなければいけないので、理解に時間がかかるのです。
まとめ
メンタルモデルを意識した文章を書くことで、読み手は内容を理解しやすくなります。
人に読んでもらうことを前提にした文章は、理解してもらってこそ意味があります。
読み手に理解してもらえるよう、メンタルモデルを意識した書き方をすることが大事なのです。