鼻による腹式呼吸を意識する
鼻による腹式呼吸を意識することは、とても重要です。
人間の呼吸は、口呼吸と鼻呼吸に分ける事ができます。しかし口呼吸には色々なデメリットがあるのです。日常生活の中で鼻による腹式呼吸を意識することで、自然と鼻呼吸をするようになります。鼻による腹式呼吸には様々なメリットがあるのです。
鼻による腹式呼吸を常日頃から行うことは、睡眠の質の向上、更には命を守ることに繋がるのです。
口呼吸はいびきに繋がります。いびきは睡眠時無呼吸症候群の危険信号です。睡眠時無呼吸症候群では1時間に15回以上呼吸が止まるそうです。そんな状態で睡眠を取っても体は休まりませんし、重症だと命に関わります。そういうリスクを回避するためにも、鼻による腹式呼吸を意識することが大事なのです。
鼻による腹式呼吸を習慣化することで、睡眠時に口呼吸をしないようになります。睡眠時に口呼吸をしなくなれば、睡眠時無呼吸症候群の発症リスクを抑える事ができるのです。
睡眠時無呼吸症候群は気道が狭くなることで起こります。基本的に動物は鼻から気道につながっています。しかし人間の場合、食道から気道につながる道を持っているため、口呼吸が出来るのです。口呼吸は動物本来の鼻呼吸よりも酸素を取り込みにくい、気道を塞ぎやすいというデメリットがあるのです。
いつも口呼吸をしていると、睡眠時も口呼吸になります。睡眠時に口呼吸のための気道が塞がることで睡眠時無呼吸症候群が起こります。睡眠時無呼吸症候群はトラブルを引き起こします。まず生活習慣病になりやすくなります。血液の流れが悪くなるので、心筋梗塞、脳梗塞が起きやすくなります。体が休息できないので、自律神経、ホルモン、免疫が正常に働かなくなっていきます。重症の場合は、4割が8年以内に死亡するそうです。
また口呼吸は、歯並びを悪くする原因とも言われています。睡眠時に気道を過剰に確保しようとする動きが、歯並びに悪影響を与えるのです。
それを避けるために鼻呼吸を意識することが大事です。
鼻で吸い鼻で吐く腹式呼吸を日中に意識的に行うことで、睡眠中も鼻呼吸が行われるようになります。寝る前に深呼吸をして、交感神経を落ち着かせて副交感神経を優位にすれば睡眠の質は更に高まります。
腹式呼吸が習慣になるように、常日頃から鼻呼吸を意識しましょう。
腹式呼吸を習慣的に行うことで、睡眠時無呼吸症候群のリスクを減らすことが出来ます。睡眠時無呼吸症候群を回避し質の高い睡眠を得られれば、健康的に生活することが出来るでしょう。また日中のパフォーマンスも高まりますので、あなたの人生を良くする一助となるはずです。
参考文献: スタンフォード式 最高の睡眠/ 西野精治/ サンマーク出版